[うだつ食堂@早稲田]

 池袋で思いがけず時間が空いたので、次の予定地である飯田橋まで歩いてみることにしました。もちろん、途中でどこかのラーメン屋さんに寄るという魂胆でキョロキョロと歩くのです(笑)。雑司が谷を抜け、都電の早稲田駅を過ぎた辺りでこのお店が目に入りました。「うだつ食堂」、徳島ラーメンの有名店ですね。入ったこともないのに、頭の中にはちゃんとインプットされています。「うだつが上がる」、つまり景気のいいお店という意味でつけた屋号なのでしょうか。と思いながら写真を見ると、のぼりに隠れて、本当にうだつが上がってました(笑)。看板には「うだつしょくどお」と表示。

 駅の表示板が立てられるなど、ちょっと遊び心のある店頭。中に入り目の前の券売機を利用すると、和風ファッションの女性が現れ「こちらへどうぞ」と、2人掛けのテーブルにお冷やが置かれる。その方に今買った中華そばのチケットを渡すと、「麺の量、並か大盛り、選べるようになってますがどちらに?」と聞かれたので「並でお願いします」と答える。すると「なみでーす」と、奥の厨房に伝えた。厨房では同じ衣装の若い男性が働いている。ハキハキとした声の連係である。その声に四国地方のイントネーションを感じたが、気のせいかも知れない。ちなみに私は、徳島の人の言葉が結構好きなのだ。

 平日の14:30、先客は3組4人。木製のテーブルが5卓と小さなカウンター席が設置された、やや広めの店内。合計で20人分ほどになるだろうか、椅子は全て背もたれのない木製の細いベンチである。メニューを見ると、中華そば600円を筆頭に、青ネギそば700円、肉そば800円、全部入りそば900円、つけ麺650円、全部入りつけ麺950円。以上全て並と大盛りが同額。特大はそれぞれ100円増しとなる。この日はつけ麺が人気だった。

 壁面は比較的賑やかである。阿波踊りのフルカラー大判ポスターは当然として、「今週の阿波弁講座」、JR徳島線の鉄道路線図に、1日10便あまりの時刻表など、しっかりと地方色を演出している。照明は直径40cmほどの提灯風のものと、ミニスポットライトが並び、コーナーの小型スピーカーから静かに聞こえるのはJ-POP。壁の液晶モニターは、何故か店前の歩道を生中継。お客さんがポツポツと入ってくる。

 このお店は料理が出来上がると、「お待ちどうさまでーす!」(女性)、「はーい!」(男性)と、厨房の中で声を掛け合うのが決まりのようである。常にそうしているようだ。注文から3分ほど経って、私の分らしきそのかけ声が聞こえ、「お待ちどうさまでした」と中華そばが運ばれて来た。赤土色に濁った個性的な見た目だ。豚とおそらく鶏が強く出たスープは濃厚で、とろみの中にコクと甘味があり、とても旨い。中ぐらいの太さで丸い断面のストレート麺は一見柔らかく茹でられているようだが、コシは十分にあり、スープを「ズズズッ」と持ち上げとても旨い。耳を澄ませば、他の人の「ズズズッ」も、同じように聞こえている(笑)。甘めに煮た豚のバラ肉も旨い。その他歯ごたえの良いメンマ、火の通った細いモヤシ、ネギなどが乗る。食べ終わり、地図を見ていた少しの間に、残ったスープの表面が湯葉のような膜になっていた。

 身体の芯から温まり満足の一杯でした。濃厚なスープのせいか、目的地の飯田橋に着いた頃にも、上下の唇どうしがペタペタくっつき気味でした(笑)。今度は、玉子(生と半熟から選択)をトッピングして食べてみたいと思います。通っている人も多いんじゃないでしょうか。

●阿波徳島中華そば うだつ食堂
●住所:東京都新宿区西早稲田1-11-1
●都電早稲田駅から電車が到着した方向へそのまま4〜5分歩いた左側
●営業時間:11:30〜翌3:00(日曜・祝日は 22:00まで)
●定休日:なるだけ休まないようにがんばります

※最終更新日から時間が経過している情報は、信頼性が薄い場合もあります。ご注意ください。


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2006.12撮影 (c)ponko2man